アネロパック使用事例 その1
- 対象菌種
「カプノサイトファーガ・カニモルサス(Capnocytophaga canimorsus)」
グラム陰性桿菌。人獣共通感染症の病原体。ペットである、イヌやネコの口腔内に常在している。炭酸ガス要求菌。
イヌやネコによる咬み傷、引っ掻き傷などから感染し、発熱・腹痛・倦怠感などを引き起こす。重症例では敗血症や髄膜炎を引き起こすことも。
免疫機能の低下(アルコール中毒、糖尿病、高齢者など)が重症化につながり易い。
(Wikipediaより部分引用) - 使用商品名
「アネロパック・CO2」+「角型ジャー 標準型」 - 使用したお客様の業種
「地方衛生研究所」
アネロパック使用事例 その2
- 対象菌種
「ヘリコバクター・シネジ(Helicobacter cinaedi)」、両端に鞭毛を持つグラム陰性のラセン菌。ヘリコバクターは胃に生息するピロリ菌などと、腸管に生息するシネジなどに分けられれ、ヒト、サル、犬、ラットなどの腸管から分離される。臨床像として、発熱、下痢、関節炎、蜂窩織炎などが認められる。最近、血液培養から見つかる例が増えている。培養に水素が必要なことが特徴 - 使用商品名
「アネロパック・微好気」+「水素発生剤」+「角型ジャー標準型」
この水素発生剤は開発中のものですが、小さな小袋で水を滴下することによって水素が発生します。水素濃度は5~10%でよいとされており、発生する水素の量は滴下する水の量で調整しますが、1mlで50~100ccの水素が発生し、5~10%濃度になります。試用した病院の細菌検査室では、良く生えたと好評です。
サンプルを差し上げますのでお試しください。
発育に水素を要求するヘリコバクターには、他にもH.hepaticusなども知られています。
「ヘリコバクター・ヘパチカス(Helicobacter hepaticus)」
H.cinaediと同じく腸管に生息するenterohepatic Helicobacter(腸管在位菌種)の一種