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嫌気性菌トピックス

Actinomyces israelii

グラム染色で検索 A. israelii

放線菌症は、歯のエナメル質、歯ぐき、扁桃、腟や腸の粘膜にいる嫌気性放線菌
(Actinomyces israelii)やその他のActinomyces属細菌によって引き起こされる限局性または血行性の慢性嫌気性菌感染症となる。所見は複数の瘻管を伴う局所膿瘍、結核様肺炎、および軽度の全身症状である。このため、色々な臨床材料から検出されますが、嫌気性菌のため培養には時間がかかります。
但し、グラム染色によ り下記の様な像が確認出来れば、早期に放線菌感染の可能性を臨床へ報告できます。是非、注意して確認ください。        
 文責:霜島正浩

アクネ菌(Cutibacterium acnes)

Streptobacillus moniliformis

今回は、嫌気性菌ではありませんが、鼠咬症(そこうしょう)の原因菌を紹介致します。

グラム染色所見(×1 0 0 0 )
今回は、嫌気性菌ではありませんが、鼠咬症(そこうしょう)の原因菌ストレプトバチルス・モニリフォルミス Streptobacillus moniliformisについてご紹介

塗抹・顕微鏡検査でワンサンアンギーナを確認

30歳男性 咽頭粘液 咽頭痛有り

グラム染色所見(×1 0 0 0 )

キャンピロバクターが大きくなった螺旋桿菌が多数見えますので、細菌検査を始めて間もない方が見るとびっくりする場合もあります。左の写真は、 ワンサンアンギーナ (Vincent’s angina) Spirochata(Treponema
vincentii
)と嫌気性菌で紡錘状桿菌である
Fusobacteriumとの混合感染による扁桃の潰瘍性疾患の咽頭粘液のグラム染色像となる。
 SpirochataFusobacteriumは共に正常口腔内にも存在し、通常は病原性を持たないが、粘膜の損傷、健康状態不良、栄養不足、口腔内不衛生などが誘因となり発症する、日和見感染症の一つである。



Trichomonas vaginalis / Prevotella spp.

16才女性 産科の外来 膣分泌物   

グラム染色所見(×1 0 0 0 )

トリコモナス腟炎ではトリコモナスだけがみられるのではなく、臭いの原因となる嫌気性菌や大腸菌、球菌の増殖をきたした混合感染の形態をとることが一般的である。腟炎の病態、臨床症状は、この混合感染によって作られていると言われている。



Actinotignum schaalii

Actinotignum schaalii はコリネフォームを呈する通性嫌気性グラム陽性桿菌( 泌尿・生殖器周辺の常在菌)であり、尿路感染症の起因菌及び菌血症として、報告されています。
•通常の培養時間・ 環境では発育が悪く 、嫌気培養、5% 炭酸ガス培養が必要となります。尿に対してこの培養条件は通常のルーチンにはなく、尿培養や膣培養で検出されることは困難です。
•従来は生化学的な同定が困難で、DNA検索を行う他なかったのですが、MALDI-TOF-MSにより同定が容易となり、報告数が増加しつつあります。
•尿路感染を疑う症例において、コリネフォームのグラム陽性桿菌がグラム染色で観察された場合には、Actinotignum schaaliiの可能性も念頭に置く必要があります。
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