商品概要

カルバペネマーゼはAmbler分類のクラスBに属するMBLと、クラスAまたはDに属するセリン型カルバペネマーゼに分類されるが、これらの分類は治療、疫学上ともに重要である。MBLは亜鉛を活性中心に含むため、亜鉛のキレート剤であるEDTA、メルカプト酢酸、ジコピリン酸(DPA)などによる阻害反応を用いることで、MBLであることを確認試験として証明することが可能である。
通常のmCIMに加えてMBL阻害剤を添加して実施することで、阻止円径の変化からMBLの存在を検知する確認試験である。CLSIでは通常のmCIMに加えて0.5M EDTA 20μLを添加する方法がEDTA CIM(eCIM)がとして推奨されている。
使用方法
1⃣ 2mLトリプチケースソイブロス(以下 TSB)に0.5M EDTAを20μL添加し、被検菌1μLループ1杯を懸濁(緑膿菌は10μLループ1杯)
2⃣ MEPM 10㎍ディスクを懸濁液に添加
3⃣ 35℃ 4時間 インキュベート
4⃣ E. coli ATCC25922株 McF0.5菌液をMH培地に塗布し、インキュベートしたMEPMディスクを設置
5⃣ 35℃ 18~24時間培養
判定方法(注意:下記試験はmCIM試験が陽性であることが前提となる。)
mCIMの阻止円直径より5mm以上の阻止円拡大にて
メタロ型βラクタマーゼ陽性と判定する。
mCIMの阻止円直径より5mm以下の阻止円拡大にて
セリン型βラクタマーゼ陽性と判定する。
保存
冷凍(-15℃以下)
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K-2503A | ダウンロード |