皆さん、健康診断や、病院の検査で、血液や尿を採って調べて貰った経験がありますよね?この、検査のために採取した血液や尿などのことを『検体』と呼びます。『検体』は、離れた場所にある検査を行うラボまで車や飛行機などで運ばれていきます。考えたことがありますか?運ばれる『検体』の中には、様々な病気の患者さんから採ったものも含まれる、ということを…。
このWEBサイトでは、皆さんと一緒に『検体』の安全な輸送について考えて行きたいと思います。

「検体」とは?

検体

皆さん、健康診断や、病院の検査で、血液や尿を採って調べて貰った経験がありますよね?この、検査のために採取した血液や尿などのことを『検体』と呼びます。『検体』は、離れた場所にある検査を行うラボまで車や飛行機などで運ばれていきます。考えたことがありますか?運ばれる『検体』の中には、様々な病気の患者さんから採ったものも含まれる、ということを…。
このWEBサイトでは、皆さんと一緒に『検体』の安全な輸送について考えて行きたいと思います。

危険物としての「検体」

検体を取り扱う

何らかの感染症に罹っている可能性のある患者さんから採った「検体」は、感染性である危険性があります。
例えば、インフルエンザや結核、AIDSなど・・・。
この様に何らかの疾患を持つ患者さんから採った「検体」は、感染の可能性が否定できない危険物として取り扱う必要があります。

例えば、病院では…

検体の安全な取り扱い

感染事故を防ぐために、「スタンダードプリコーション」という考え方が採られています。
これは、全ての患者さんの体液、湿性検体は感染の危険を有するものとして感染対策を講じよう、というものです。
公共の交通機関を使う検体の輸送に於いては、検体の安全な取り扱いにより一層の注意が必要であると我々は考えます。

どんなことに気を付けねばならないか?

検体

踏まれたり、他の荷物の下敷きになって容器が潰れて中身が漏れ出す
落として容器が割れて中身が漏れ出す
気圧や温度の変化により容器が膨張、破裂して中身が飛び散る
他の荷物に混入し、誤った宛先に届いたり、行方不明になる

「検体」の輸送に関する規制の状況

航空危険物規則書

日本国内では、「感染症法」という法律で、特に危険な病原体(「特定病原体」と言います)を輸送する場合、国連が認定した頑丈な専用容器で三重包装することになっており、輸送方法や事前の届け出についても厳しい取り決めがなされています。
また、検査を行う前の「検体」についても、感染性を否定できない場合、危険物として「航空法」で輸送することが禁じられています。但し、IATA「航空危険物規則書」に則って梱包・輸送する場合のみ、輸送が許されています。

IATAが「検体」輸送容器に求める性能、スペック

航空危険物規則書
  • -40℃~+55℃の温度範囲に於いて、95kPaの内圧でモレが生じないこと
    (航空輸送時の対応策)
  • 1時間の降雨や極寒環境に晒した後、1.2mの高さから落として1次容器(フタ付試験管など)から中身がモレ出さないこと
  • 1次容器が割れた場合でも、中身の液体がモレ出すことのない充分な吸水性を備えた吸水紙で1次容器を包み込んでおくこと
  • 感染性の危険物であることが一目で識別できる表示

全ての「検体」が安全に運ばれるために…

新薬開発の為の臨床試験(治験)に於いて、国際的に検体をやり取りするケースが増えており、この分野でも検体を安全に輸送する為の容器の必要性が高まるものと予想されます。
当社では、安価で使い勝手がよく、信頼性の高い検体輸送容器の開発を行なうことにより、安全な検体輸送、コンプライアンスの向上に貢献して行きたいと考えています。

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